こんにちは。ナツコです。
2020年1月、タイ・バンコクのスクンビット病院で出産しました。
初産は遅くなると周りに言われてきましたが、予定日より2週間以上早い37週3日での出産となりました。
妊婦検診からずっとブログに綴ってきましたが、今回は出産レポとして当日から入院生活までまとめてお伝えしたいと思います。
スクンビット病院で出産する日本人は少なくネット情報も少ないので、今後バンコクで出産される方の参考になれば幸いです。
※過去の妊婦検診レポはこちら↓







出産予定日の2週間以上前におしるし?!
妊娠37週、いつ産まれてもおかしくない正期産に入った1日目の朝、若干おしるしらしきものがありました。
予定日まで3週間近くあるので何かの間違いだろうと思いましたが、その日は1日中いつもよりお腹が張り若干痛い。。
夜は冷や汗をかき、深夜は痛みが強くなりました。この頃はまだ耐えられる痛みだったので、前駆陣痛がきているのだろうと思っていました。
おしるしの翌日急遽病院へ
おしるしの翌日、夕方から夜にかけてさらに痛みが強くなり間隔も短くなっていたので、念のため病院で診てもらうことに。
お腹に機械をつけて張りの具合や間隔をチェックしましたが、張りは不定期で子宮口も全く開いていないので出産は先だろうとの診断。
痛みは続いていたものの、それを聞いて安心して家に帰りました。
ところがその夜、痛みは遠のくどころか強くなるばかり。痛みの間隔も10分〜5分と定期的になってきました。
ついに耐えきれないほどの痛みになった深夜に夫を起こして病院へ行くことに。すでに腰が割れそうに痛くて、痛みの波が来ると立っていられないほどの状態でした。
おしるしから3日目の朝、出産!
病院に到着したのは早朝4時頃。深夜でもタクシーがたくさん走っているバンコク、すぐにタクシーを捕まえて病院へ行くことができました。
痛みの間隔が5分程になっていたこと、子宮口が2cm開いていたこともあり即入院することが決定。
■早朝4時〜7時頃
救急外来からDelivery Roomへ移動。これまでの人生で経験したことがないような陣痛の痛みに耐えながら、いきみ逃しを3時間ほど続けました。
深夜担当の医師や看護師は時々確認に来る程度でほぼずっと放っておかれます。。夫が付き添ってくれてとても心強かったです。
この間、出産パッケージの購入(デポジット支払い)や入院手続き、もろもろ書類のサインなどは夫がしてくれました。
タイでは出産前は飲食禁止のため、水を飲むこともできず。後半は痛みで意識が遠のくほど体力を消耗していたように思います。
■午前7時頃
担当ドクターが駆けつけてくれました。この時子宮口は7、8cmほど。もう我慢の限界を超えそうな痛みで話すのも無理。
■午前7時半頃
子宮口全開になり、陣痛に耐えていたベッドが分娩台に変わりました。突然看護師さんが増え10名ほどに囲まれます。
■午前7時42分
ようやくいきんでOKと言われ、数回いきんだところでつるっと産まれました!病院に着いてから3時間半、分娩台に上がってから10分ほどの午前7時42分です。
無事に産まれ、泣き声が聞こえてとにかくほっとしました。少しして赤ちゃんを抱っこさせてもらい、家族3人の写真を撮ってくれました。
タイでは出産後すぐに赤ちゃんの名前(アルファベットでOK)を伝える必要があります。事前に決めておくか、ある程度絞っておくと良いと思います。
タイで出産・出産後〜入院病棟へ
出産後、入院病棟へ移動するまで2〜3時間程ありました。
産後処置〜病室へ
赤ちゃんが産まれてから、胎盤摘出や会陰切開の縫合などの産後処置があります。陣痛が壮絶すぎてこれにはほぼ痛みを感じることなく終了。
しばらくして朝食も用意されましたが思うように喉を通らず。2時間ほど分娩室で休憩した後、入院病棟に移動しました。
病室は個室で広々としていて快適でした。ここでしばらく身体を休め睡眠をとりつつ、日本の家族に報告をしました。

赤ちゃんとの対面
当日は朝出産した後、赤ちゃんはすぐにナーサリー(新生児室)へ。再び対面したのは夕方です。
ここで赤ちゃんの顔を見て、ようやく元気に産まれてきてくれたことを実感!!嬉しくて涙が出そうでした。この時初めて授乳も体験します。
赤ちゃんとは同室?別室?
スクンビット病院では赤ちゃんと同室か別室か選べます。
私は別室を選択し、3時間おきの授乳だけナーサリーへ行きました。ナーサリーへの移動は車椅子を用意してくれます。
同室を選んだ場合でも24時間一緒ではなく、22時にはナーサリーへ戻る決まりになっています。夜はお母さんが休めるようにする配慮のようです。
タイで出産・入院生活
産後の入院生活についてご紹介します。
自然分娩パッケージは48時間(2泊3日)
スクンビット病院の自然分娩パッケージは2泊3日(48時間)となっています。例えば月曜日の朝6時に分娩室に入った場合、48時間後の水曜日の朝退院となります。
48時間といっても厳密にその時間に退院させられるわけではないので、ざっくり水曜日の午前中くらいの感覚です。
別途料金は発生しますが、希望すれば入院期間を延長できるので私は2泊延長することにしました。
病院でしっかりと身体を休め、入院期間で赤ちゃんのお世話にもある程度自信がついたので延長して良かったと思っています。
出産パッケージの詳細についてはこちらの記事に記載しています。

入院中の1日のスケジュール
入院中のスケジュールをご紹介します。
8:00:朝食
→赤外線療法、血圧測定など
9:00:赤ちゃんの沐浴&授乳
11:00〜12:00:昼食
12:00〜13:00:授乳
15:00〜16:00:授乳
→赤外線療法、血圧測定など
18:00〜19:00:授乳
19:00〜20:00:夕食、シャワー
21:00〜22:00:授乳
24:00〜1:00:授乳(希望した場合)
2:00:深夜のナース巡回
3:00〜4:00:授乳(希望した場合)
6:00〜7:00:授乳(希望した場合)
3時間おきの授乳
入院中は基本3時間おきに授乳をしますが、深夜の授乳は希望した場合のみです。通常夜はナーサリーでミルクを与えてくれます。
授乳クッションは借りることができ、授乳のやり方もナーサリーの看護師さんが指導してくれます。
とはいえ初めての授乳はやり方もよく分からず、赤ちゃんも上手に飲めないのでとても時間がかかりました。
毎回1時間以上はかかるので、入院中ほとんどの時間をナーサリーで過ごしていたように思います。
沐浴指導
入院2日目から赤ちゃんの沐浴指導がありました。
初日はナーサリーの看護師さんが見本を見せてくれて、翌日から自分で沐浴をします。動画撮影もOKでした。
旦那さんがいれば旦那さんでもOKです。むしろ、沐浴をするからHasbandも来るように伝えてね!と言われました。
入院中の食事
スクンビット病院の食事についてご紹介します。
毎食タイ料理3種(日替わり)か洋食5種(メニュー固定)から選ぶことができます。前日に翌日のメニューを渡してくれるので、食べたいものにチェックして返します。
料理はすごく美味しい!とまではいきませんが普通に美味しいと思います。何より、寝てるだけで3食ごはんが出てくることのありがたみを感じました。
【タイ料理】



【洋食】


家族の面会
家族や友人の面会は基本24時間いつでもOKというスタイルです。
付き添いする人がソファーで寝ることもできるので、夫は1日病院に泊まっていきました。お願いすればパジャマやタオルも用意してくれます。
入院中の書類提出
タイの区役所で発行してもらう出生登録証(タイ語)の手続きは病院が代行してくれます。
入院中に申請書を受け取るので、必要な情報を申請書に記入して提出します。
申請書と合わせて両親のパスポート顔写真ページのコピー、ワークパーミットのコピーが必要です。ワークパーミットは電子化されているので、携帯画面の提示でOKでした。
退院から約1週間後に電話がかかってきて出生登録証を受取りに行きました。
※病院が発行する出生証明書は無く、タイ区役所の発行する出生登録証のみもらうことができます。
入院中のやりとりは英語?タイ語?
スクンビット病院では希望すれば日本語通訳をつけることができます。
しかし看護師さんは基本英語が話せるので、英語でもOKの人は通訳無しの方がスムーズかもしれません。
特にナーサリーの看護師さんたちは英語が堪能だったので、赤ちゃんのお世話で分からないことをしっかり教えてもらえてとても助かりました。
入院中にあってよかったもの・不要だったもの
タイで出産するにあたり、実際に入院中『あってよかったもの・不要だったもの』をご紹介します。
あって良かったもの
- リップクリーム(陣痛中かなり唇が乾く)
- 円座クッション(会陰切開の傷が痛い)
- お産パッド、夜用ナプキン
- 産褥ショーツ、生理用ショーツ
- ミラーレスカメラ(退院時に記念撮影)
- 退院時の自分の洋服
- 靴下(クーラーが効いていて寒い)
- シャンプー・トリートメント・ボディソープ
- 化粧水やクリームなど
- 各種必要書類・筆記用具・日記
- スマホ充電器
- ウイダーインゼリー(産後すぐ何も食べれない時)
- おやつ
退院時の記念撮影など、キレイに残すことができたのでミラーレスカメラを持っていってよかったなと思いました。
不要だったもの
- ストロー付きキャップ(病院のペットボトルに合わず)
- 赤ちゃんの服(退院時も用意してくれる)
- 化粧品(お化粧する余裕も時間も無い)
入院中に着る自分の洋服や赤ちゃんの洋服、タオルなどは全て病院で用意してくれます。
入院中に購入したもの
- 電動搾乳機
入院3日目にして衝撃のおっぱいカチコチ事件が発生して乳腺炎になりかけたので、電動搾乳機を購入しました。
これによって最悪の事態を免れたので、事前にベビー用品やマタニティ用品がどこで入手できるか確認しておくのが大切です。
スクンビット病院の目の前のGatewayには『Mother Care』というベビー用品店があるので、そこで夫に購入してもらいました。
まとめ
タイ・バンコクでの出産体験談をお伝えしました。
初めての海外・タイでの妊娠出産。妊娠期間から出産まで大きな問題もなく、赤ちゃんも健康に産まれてきてくれたことを何より嬉しく思います。
赤ちゃんが産まれた喜びを夫と一緒に分かち合うことができ、私は里帰りせずバンコクで出産して本当に良かったなと思います。
次の記事では、妊娠〜出産までにかかった費用をまとめてお伝えします。