ベトナム旅行

【体験記】世界遺産ハロン湾クルーズ1泊2日 自然が織りなす神秘の絶景

こんにちは。ナツコです。

ベトナムの首都ハノイから車で約2時間、ユネスコ世界遺産に登録されている「ハロン湾」へ1泊2日のクルーズ旅行に行ってきました。

無数に突き出す奇岩や小さな島々がどこまでも続く海。大自然が織りなす神秘的な世界は、息をのむような絶景でした。

この記事では、ハロン湾クルーズ旅行の個人手配の方法、当日のレポートを含め「ハロン湾クルーズ体験記」としてまとめました

ハロン湾を訪れるあなたの参考にしていただけると幸いです。

ハロン湾とは

約1600もの大小様々な島、海面から突き出た無数の奇岩が織りなすベトナム屈指の景勝地です。

※正確な数は1696島、ベトナムの父ホーチミンさんが無くなった年と同じ数だそうです(ハロン湾ガイドさんからのまめ知識)。

その美しい景観は1994年にユネスコの世界自然遺産に登録され、世界中から訪れる観光客を魅了しています。

ハロン湾の地名の由来

「ハロン湾」という地名の由来をご存知でしょうか。

「ハ=降りる」「ロン=龍」で、龍が降り立った場所というのが「ハロン湾」名称の由来です。

かつて隣国中国から度重なる侵略を受け苦しんでいたこの地に、龍の親子が降り立ち、口から炎を吹いて敵を打ち破ったそうです。その時吹き出した宝玉が奇岩となって海に突き刺さり、その後も外敵の侵入からこの地を守ったという伝説があります。

ベトナム人は龍を神として崇めています。その龍が名前にもなっているハロン湾は、ベトナム人にとっても神聖な場所です。

ハロン湾の小話

ベトナムのお寺の入口には、必ずと言って良いほど「ヌイノンボ」という小さな岩山があります。これはお寺に邪気が入るのを防ぐためのものですが、ハロン湾の景観はまさにそのヌイノンボと同じ。海から突き出た奇岩が邪気を払、良い気だけを呼び込む「パワースポット」とも言えるのです。

 

ベストシーズンはいつ?

ハロン湾を訪れるベストシーズンは、晴れる日が多い【9月〜11月】です。実際この時期に訪れた人から、雲一つない青い空と美しいハロン湾を見ることができたと聞きました。

【12月〜3月】のベトナム北部は冬の季節です。気温10度前後になるこの時期は寒いので、海で泳ぐのは難しいでしょう。

また、冬のベトナム北部は大気汚染が悪化します。雨でなくても曇ったような灰色の空の日が多いので、快晴のハロン湾に出会う確率は低いでしょう。

【4月〜8月】も決して悪くはありませんが、特に6〜8月はかなり暑いので暑さ対策が必須です。でも海で泳ぐにはベストでしょう。突然スコールのような雨が降ることも多くなるので注意が必要です。

参考まで

私がハロン湾を訪れたのは3月中旬です。空は曇り、空気は霞んでいました。しかし灰色の空に浮かぶハロン湾はとても幻想的で美しかった!

どんな時期でも違った姿を見せてくれるのがハロン湾の魅力です。

 

ハロン湾クルーズの予約方法

ハロン湾クルーズの予約方法をお伝えします。

日系旅行会社で予約

ハロン湾クルーズは多くの旅行会社がツアー組んでいます。有名な日系の旅行会社だと、ハノイにも支店を持つ「HIS」や「JTB」さんです。

HISハノイ支店:https://www.hisvn.com.vn/jp/han/

JTBハノイ支店:http://www.mybus-asia.com/vietnam/

これらの旅行会社であれば日本から予約して、現地のツアーに参加することができます。現地の旅行会社よりは割高ですが、全て日本語で対応してくれるので安心です。

 

現地旅行会社で予約

ハノイで現地の旅行会社に予約する方法もあります。ハノイ旧市街には多くの現地旅行会社の窓口があるので、その窓口で直接予約できます。

私はハノイ旧市街にある現地旅行会社の窓口で予約しました。多くの旅行会社があり、ツアーの内容も料金も様々です。しっかり内容を確認してから予約しましょう。

私が予約した旅行会社は「The Travel House」です。窓口の女性の対応がとても良く、価格も納得したのでここにしました。

MAP

 

予約時に確認すること

予約する際には以下のポイントに気をつけて予約しましょう。

①クルーズ船のグレード、客室、料理

ハロン湾クルーズには多数のクルーズ会社がありグレードも様々です。3つ星〜5つ星のラグジュアリー船まで、自分の予算と旅の目的に合わせて選びましょう

船のグレード以外に、客室にもグレードがあります。こちらも合わせて確認してください。

またグレードによっても変わりますが、料理の種類も様々。全てバイキング方式のものや、コース料理が提供されるクルーズもあります。

②ツアーに組み込まれているアクティビティ

ハロン湾のツアーには通常アクティビティが組み込まれています。カヤックに乗ったり洞窟を探検したり、海で泳ぐなど。

自分の体験したいアクティビティがツアーに組み込まれているかどうか、予約するときに確認しておきましょう。

③出発場所、帰着場所、時間

ホテルまで迎えに来てくれる場合や、集合場所まで行く場合などがあります。通常現地の旅行会社だと、ハノイ旧市街に宿泊中の場合はホテル送迎付きです。

④価格

ツアーの内容に納得できたら、それが妥当な価格か確認しましょう。比較する方法は、同グレードのツアーが他の旅行会社でいくらかどうか。私は日系の旅行会社や他現地ツアーと比較しました。

 

実際にかかった費用

ハロン湾クルーズはグレードによって料金も大きくかわるので、一概に高い安いを決めるのは難しいと思います。

私の場合、2名のツアー料金が「265USD(=約3万円)」でした。ツアーの内容は以下を参考にしてください。

ツアーの内容

クルーズ船:4.5星のクルーズ船で1泊2日ツアー

移動手段:ハノイ旧市街からの往復送迎バス付き

部屋タイプ:クイーンサイズベッドのダブルルーム、バルコニー付き、バスタブ付きシャワールーム

料理:1日目昼食・夕食はコース料理、2日目朝食・昼食はブッフェスタイル、ドリンク代別途必要

アクテビティ:カヤック・手漕ぎボート・海で泳ぐ・夜のイカ釣り・クッキング教室・朝の太極拳

 

おすすめのクルーズ会社

実際に私たちが乗ったクルーズ船がとても良かったのでおすすめです。旅行会社の人もおすすめの、まだ就航して間もない新しいクルーズ「Sapphire Cruise」です。

このクルーズは、観光客が密集するハロン湾ではなく少し外れたコース「ランハ湾」をメインで通ります。まだあまり知られていないエリアですが、景観は素晴らしく船も少ない穴場エリアです。

クルーズ名:Sapphire Cruise

HP:http://sapphirecruise.com/

 

持ち物

メモとして持ち物記載しておきます。

パスポート、水着(カヤックで濡れる&海で泳ぐ場合)、日焼け止め・帽子・サングラス(夏場は必須)、着替え、ウルトラライトダウンなどの防寒着(冬場は必須)、ビーチサンダル、タオル、酔い止め(バスや船で酔いやすい方)

バスタオルなどは付いていますが、カヤックなどで濡れた時用にあると便利です。

 

ハロン湾クルーズ1泊2日レポート!

では、写真とともにハロン湾クルーズレポートをお伝えします。

ハノイ出発〜乗船まで

ハノイ旧市街を朝9時に出発、参加者のホテルをまわってから港のあるハイフォンへ向けて出発しました。

1度トイレ休憩を挟み、11時半頃にハイフォンの港へ到着です。バスにはガイドの方も乗車しています。

ハイフォンから小さな船に乗り換えてクルーズ船まで移動。10分ほどで到着です。ハイフォンからクルーズ船のガイドさんにが一緒です。

クルーズ船に到着しました。スタッフの皆さんが迎えてくれます。

 

船内の様子

まずは船のダイニングルームでスケジュールの説明があります。

落ち着いた木目調の綺麗な船内です。ウェルカムドリンクも嬉しい!一通り説明が終わると自分の部屋へ移動、ランチまで少し休憩です。

客室

客室もステキ!頭上には大きなテレビモニターも設置されていて映画も見放題!これには驚きました。

ベッドの目の前には大きな窓があり、美しいハロン湾の景色を寝ながら眺めることができます。全室バルコニー付きです。

各部屋に洗面、トイレ、シャワー、バスタブが着いています。バスタオルやドライヤーも完備。

水回り設備も新しくて綺麗です。

その他のエリア

屋上デッキにはテーブルやチェア

ドリンクバー

スパルームまであります。

 

クルーズ船で優雅なコースランチ

ダイニングルームでまずはランチです

実は船の食事ってあまり期待していなかったのですが、このクルーズの食事が本当に美味しくて感動しました!!

窓の外のハロン湾の絶景を眺めながらいただくランチはとても贅沢な気分。

ランチとディナーコースのメニューです。ドリンクは別料金になります。

1品目はパンプキンスープ。濃厚でクリーミーなスープは高級ホテルでいただくスープのようでした。

2品目はカキフライ。小ぶりですが身がプリプリ。付け合わせのサラダが美味。

3品目はハノイ名物の揚げ春巻き「ネムザン」。盛りつけもオシャレ!ネムザンも揚げたてで美味しかった。

メインはローストチキンのパッションフルーツソース添えです。

このパッションフルーツソース、めちゃくちゃ美味しかった!かなりお腹いっぱいになりましたが完食しました。

デザードはチーズケーキ。可愛いサイズでちょうど良かった。

 

ハロン湾の絶景

ランチが終わり、デッキからハロン湾の景色を満喫することに。

どこまでも続く海と奇岩の織りなす景観は、これまで見たことの無い世界でとても幻想的でした

霞んだ空が醸し出す雰囲気で、まるでパイレーツオブカリビアンの映画に入り込んだような感覚に陥ります。

 

カヤックにチャレンジ!

続いてカヤックにチャレンジです!

2人乗りカヤックから壮大な景観を眺める体験は、とても素晴らしいものでした

写真では伝わりにくいのですが、ハロン湾は写真で見た通りの美しいエメラルドグリーンでです。湾になっているため波も穏やかで静かな水面。

どこまでも続く海と奇岩の世界、ずっと眺めていられそうな美しさでした

カヤックが終わると、さあ海で泳いで良いですよ!ということでスイミングタイムです。でも3月のハロン湾は15度前後の気温。正直泳ぐ気にはなれない寒さです。

でも元気な欧米人家族は勇敢にも海に飛び込んでいましたよ!

 

ハッピーアワー(ドリンク2Get 1Free)

カヤックとスイミングが終わり、船に戻ります。夕食まで休憩の時間なので、冷えた身体を温めるべくバスタブにお湯をためました。冬のハロン湾は想像以上に寒いです。

そして夕食までの時間、デッキにあるドリンクバーがハッピーアワー!

フルーツとベトナミーズウォッカが振る舞われます。ベトナミーズウォッカ、かなりアルコール度数強いです。

ハロン湾にいるのでハロンビアを注文☆

 

豪華なコース料理のディナーを満喫

ディナーもコース料理です。ランチは洋食風でしたが、ディナーはベトナム料理がメインのメニューでした。

チキンミートボールスープです。あっさりとしています。パクチー入りでベトナム風。

一人前とは思えないモリモリのサラダ。南国フルーツとカシューナッツで美味。

続いてハイフォン名物のイカフライです。イカのさつま揚げという感じ。これがとても美味しかった!!

メインはハノイ名物の「チャーカー」です。魚のフライとディルといったハーブを蒸焼きにして、ライスペーパーに包んでいただきます。

2人では食べきれないほどの量ですが、とても美味しかったです。

人参やきゅうり、パイナップル、ブン(米粉の麺)と一緒にライスペーパーに包み、甘酸っぱいヌックマムのタレにつけます。

デザートのケーキとフルーツ。ディナーもとても美味しくて、お腹いっぱいになりました。

ディナー後にイカ釣りイベントがあります。なかなか釣れないようでしたが、皆さん楽しんでいました。

美味しいごはんとカヤックなどのアクティビティで大満足の1日目。なにより、想像以上に神秘的なハロン湾の景観に感動の連続でした

 

2日目:朝食

窓の外にはエメラルドグリーンの海と無数の奇岩。贅沢な景色を見ながら朝を迎えます。

朝食の前、朝6時半〜太極拳がありましたが、ゆっくりしようと思い参加しませんでした。

朝食にはベトナムならではのフォーを。

 

小型ボードに乗船

朝食後は小型ボートで美しい景観を楽しみます。

カヤックとは違い、自分で漕ぐ必要が無いので気楽です。

船の上、カヤック、小型ボート等、いろいろな乗り物でハロン湾の絶景をゆったり満喫できました。

 

クッキング教室

最後のアクティビティはクッキング教室!

ベトナム風生春巻きの作り方を教えてくれます。そして自分で巻いた生春巻きを食べることができますよ。

 

ランチブッフェでクルーズの締めくくり

ごはんばかり食べているような気がしますが、ランチブッフェを楽しんでクルーズの締めくくりです。

 

ハイフォン〜バスでハノイへ

再びバスでハノイへ戻ります。あっという間の1泊2日クルーズ旅!ハノイへ到着したのは15時頃でした。

 

まとめ

1泊2日のハロン湾クルーズは、ゆったりと神秘的な絶景を堪能できるとても贅沢な時間となりました。

日帰りのハロン湾ツアーもありますが、ゆっくりしたい方には船で1泊するこのツアーをおすすめします。

天気があまり良くないことも心配していましたが、曇り空と霞む空気の中に浮かぶ奇岩群が幻想的でとても美しい情景でした

これからハロン湾を訪れる方へ、天気はそれほど心配しなくても大丈夫ですよ。ただし、冬のハロン湾には防寒着は必須です。

自然が作り出す神秘の世界「ハロン湾」、忘れられない絶景の一つになりました。

これからハロン湾を訪れるあなたの参考になれば幸いです。