こんにちは。ナツコです。
ベトナム北部の山岳地帯にある秘境「サパ」。見渡す限りの美しい棚田とどこまでも続く山々の姿はまさに秘境です。
サパの魅力は、サパ中心部ではなく周辺の農村部にあります。この記事では、サパの絶景に出会ったトレッキングとホームステイ体験から、サパの魅力についてお伝えします。
これからサパを訪れるあなたの参考にしていただけると幸いです。
ベトナムの秘境サパとは?

サパは、中国国境近くにあるラオカイから南西へ約29km、ベトナム北部の山間部にある町です。
ベトナムがフランスに統治されていた時代、フランス人によって多くの別荘が建てられ、避暑地として有名になりました。フランスがベトナムに敗れるとフランス人はこの地を去り、今ではその面影はあまり残っていません。
現在はベトナム人の間でも避暑地として人気のある観光地です。町の中には高級ホテルやレストランもたくさんあります。
周辺には少数民族の暮らす村が多数点在しており、村を訪れるトレッキングやホームステイも楽しめます。
インドシナ半島最高峰のファンシーパン山、世界ので最も美しい棚田11選に選ばれた棚田(*)、少数民族の人たちが開く週末のマーケットなどが見所です。
(*)国際的な旅行サイト「Touropia」で「11 incredible terace fields」に選ばれました(https://www.touropia.com/incredible-terrace-fields/)。
サパはどこにある?
中国国境に近いベトナム北部の山間部、ホアンリエンソン山脈の中、海抜1560mの場所にあります。
サパへの行き方
サパへ行く場合はベトナムの首都ハノイを拠点とするのが良いでしょう。
個人で行く交通手段は「夜行列車」か「バス」。また、旅行会社のツアーで行く方法もあります。以下でそれぞれについて解説します。
夜行列車で行く方法

夜行列車で行く場合、ハノイB駅から約8〜9時間かけて「ラオカイ駅」へ向かいます。列車はベッド付きの寝台列車です。
旅行会社が運行しているラグジュアリーな列車から、ローカルの列車までグレードは様々。選ぶ列車や旅行会社によって料金にも幅があります。
実際にハノイから夜行列車で行った時の記事があるので参考にしてみてください。

列車で「ラオカイ駅」まで到着したら、そこからサパまで路線バスや乗り合いのミニバスが出ています。所要時間は約1時間です。
まとめ
【時間】列車&バス合わせて10時間強
【料金】
夜行列車最安料金:38.5万ドン(=約2,000円)
ラオカイからバス料金:3〜5万ドン(=約150円〜250円)
バスで行く方法

ハノイからバスで行く場合、サパまで直行で「6〜7時間程度」で行くことができます。昼の便、夜の便と選べるのが列車との違いですね。
予約はハノイ市内にある旅行会社、もしくはホテルで手配してもらう方法があります。10ドル前後で手配できるでしょう。
ちなみに私はサパ→ハノイまでバスで帰ってきましたが、ホテルに手配してもらったバスの料金は25万ドン(=約1,250円)です。
私が乗ったバスは3列シートの2段式で、足がまっすぐ伸ばせるフラットシートでした。「安い!速い!快適!」な移動手段といえます。

まとめ
【時間】6〜7時間
【料金】25万ドン(=約1,250円)
旅行会社のツアーに参加する方法
日系の旅行会社、ベトナム現地の旅行会社などがツアーを組んでいます。移動手段やホテルなどを自分で手配するのが面倒な方は、ツアーでサパに行くのが便利で簡単です。
まずは旅行会社に問い合せてみましょう。
サパ 少数民族の村を訪ねるトレッキング
サパへ行く方にぜひ体験していただきたいのが「トレッキング」と「ホームステイ」です。街の中心部から少し歩けば美しい棚田の絶景が広がっています。サパへ行くからにはこの絶景を見ないともったいない!
サパ中心部は半日あれば歩いて観光できる程の小さな街。トレッキングで美しい棚田を見に行きましょう。そして時間が合うか方はぜひホームステイも!
サパでトレッキング!

サパ中心部のホテルを朝出発し、主に黒モン族が住む「タヴァン(Ta Van)村」までトレッキングをしました。
タヴァン村のホームステイ先までサパから約10km、黒モン族の「ササ」という女性にガイドをしてもらい、プライベートのトレッキングツアーです。
ガイドはホームステイ先に事前に連絡をして予約しました。宿泊先のホテル名を伝えると、ガイドの方が迎えにきてくれます。
ホームステイ先については後述しますが、私が宿泊したは「Zmong Homestay」はBooking.comからのみ予約を受け付けています。

Tips:
少数民族の人たちとって、トレッキングのガイドは収入源になっているようです。サパ市内でもトレッキングに行かないか、と声をかけてくる人がいるので、そのようにガイドを見つける方法もあります。
プライベートガイド料金(ランチ込み):70万ドン(=約3,500円)
のどかな風景と綺麗な空気

美しい山を横目にサパ中心部から離れていきます。広い道からだんだんと細い道になり、舗装されていない道がはじまります。

気が付くとサパ中心部があんなに遠くに見えました!

途中で出会ったわんちゃん。

こんな急な山道を下ったりしながら

小さな沢を渡ることもあります。
滑りやすい山道が続くので、登山靴か履き慣れたスニーカーは必須です!

8月のサパは雨が降ることも多いと聞いていましたが、空気がカラッとしていて綺麗な青空に恵まれました。
雨が降ると道が泥でぐちゃぐちゃになるのでさらに滑りやすくなります。足下に気をつけながら歩いてくださいね。

棚田の間、道なき道を進んでいきます。

竹で補強された土手。滑ったら棚田にドボンなので、、慎重に歩きました。

本当に空気が綺麗で気持ちが良い!!段々になった棚田と美しい山々の絶景に感動!!
自然の美しさに心から癒されます。




途中休憩も挟みながら歩きます。10kmといっても、道なき道を歩くので足への負担は大きいです。スタスタ歩くササを本気で尊敬しました。

緑!緑!緑!どこまでも続くみどりの世界です。



橋を渡ります。途中から疲労困憊の私に変わってバックパックを背負ってくれる優しすぎるササ。ありがとう。。

小話:ササ(トレッキングガイドの女性)のこと
私たちのガイドをしてくれたササは黒モン族の女性です。黒モン族は、ベトナムの多数をしめるキン族とは使う言語が異なります。私が知っているベトナム語は通じませんでした。
しかし彼女は英語がとても上手です。どのように習得したか聞くと、観光客にひたすら話しかけて習得したと。学校では一切勉強していないそうです。
そして今、こうしてサパを訪れる多くの外国人に英語でトレッキングガイドをして生計を立てています。子どもが3人いるササ。普段は忙しい母親でありながら、頑張っている姿に感銘を受けました。
ササ、すごい!


ラオチャイ村へ到着
しばらく歩くと村に入りました。ここはタヴァン村のとなりにある、ラオチャイ村です。後もう少しで宿!!

村にはお土産屋さんなどもあります。

まさに少数民族のおばあちゃんが手作りした物を販売しているところもあります。

タヴァン村へ到着
気づくとタヴァン村に入っていました。だんだん民家なども増えてきます。

普通に牛さんが歩いています。

トレッキングをしてみて
タヴァン村までは車で行けば約30分のところにあります。10kmの道のりは予想以上に大変です。
でも私は、サパでトレッキングをして本当に良かったと思います。幾重にも連なる美しい棚田とどこまでも続く山々、澄んだ空気、青い空。全てに言葉では言い表せないほど感動しました。
トレッキングコースにはもっと短いコースもあるので、ぜひあなたの都合に合うものを見つけてチャレンジしてみてください。トレッキングをしてこそ、サパの素晴らしさを感じることができます!
「Zmong Home Stay」でホームステイが最高だった!
10kmの道のりを歩き、ホームステイ先の「Zmong Home Stay」へ到着しました。
私たちは「Zmong Home Stay」に2泊しました。ここが本当に素晴らしくて、少数民族の村でホームステイする方には自信を持っておすすめしたい所です!!
私もまたサパを訪れることができるなら、絶対にまたここに宿泊したいと思っています。

棚田の間に建つお家です。

牛さんと飼い犬の「ココ」が迎えてくれました。

このココがとっても可愛くて癒されました!!

2階建ての可愛らしいお家です。

お家の中です。木で作られた居心地の良い空間。とても綺麗です。

広いダイニング。ここで食事をいただきます。

ホームステイと言っても、きちんと宿泊客用に作られた民宿のようなイメージです。個室とプライベートのシャワールームもあり、全く不自由は感じませんでした。
この村には他にもたくさんホームステイ施設がありますが、私は自信をもってここをおすすめします。また村の中心辺りに行くと、小さな商店があるのでお水やお菓子、お酒などが購入できます。
おすすめポイント1:美しい棚田が目の前に広がる

目の前には美しい棚田のパノラマは広がっています。とても気持ちがよくて、この景色を眺めているだけで癒されました。

すぐ近くには綺麗な小川が流れています。

日が暮れ始めるときが幻想的。

おすすめポイント2:めちゃくちゃごはんが美味しい!!

近くにレストランもありますが、ホームステイ先でオーナーのおじさんがごはんを作ってくれます。これがもう、最高に美味しかった!!
シンプルで素朴な料理なのですが、料理人になれるではないかと本気で思うくらい全部美味しかったです。

最終日の朝は外のテラス席でパンケーキとバナナとスープの朝食。

この景色を眺めながら、食べる朝食はとても贅沢です。

手作りのパンプキンスープは、別の日のメニューであまりに美味しかったのでリクエストして作ってもらいました。

おすすめポイント3:家族のようなアットホーム感
「Zmong Home Stay」はオーナーのおじさんが一人で切り盛りしています。家族はサパからすぐ近くの村に住んでいるようで、普段は一人で過ごしているようです。
滞在中はずっとおじさんの手料理にお世話になった私たち。他に宿泊客がいなかったので、いつも私たち2人とおじさんの3人で食べていました。滞在中はいろいろな話をして、サパやベトナムをもっと知ることができました。
滞在中はまるで家族の一員になったような気分。本当にアットホームで温かいホームステイ体験となりました。
予約方法
予約はBooking.comからのみ受け付けています。以下より「Zmong Homestay」で検索してみてください。
ホームステイ先での過ごし方
周辺の村や滝などを訪れるトレッキングに行く人が多いようです。
私はトレッキングツアーは入れず、自由に過ごすことにしました。近くの村を散歩したり、飼い犬のココと遊んだり。
美しい自然の中でのんびりする贅沢な時間です。

トウモロコシを干す女性

村の子ども達


村で手作りの刺繍を売り歩いている女性に出会いました。

この村では、予定を詰めずのんびり過ごすのもおすすめです。
まとめ

サパで出会った数々の絶景は一生忘れることのできないものになりました。
ホームステイ先で感じたおじさんの優しさ、温かい手料理、村の子ども達の笑顔。全てが心に残る素晴らしい思い出です。
これからサパを訪れるあなたへ。少数民族の村でホームステイとトレッキングはぜひ体験してくださいね!!
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