【海外出産】親に手伝いに来てもらうべきかどうか

こんにちは。ナツコです。2020年1月、タイ・バンコクで第一子を出産しました。

海外で初めての妊娠・出産・子育て。出産についてはタイの医療レベルを考えて心配ないだろうと思っていましたが、産後自分に赤ちゃんケアができるのかは正直不安でした。

母親に手伝いに来てもらえたら心強いけど、一方で海外に慣れていない親に来てもらうのも心配。

今回は、『海外出産で親に手伝いにきてもらうべきかどうか』について私の考えをお伝えしたいと思います。

海外出産で親に手伝いにきてもらうべきか

結論から言うと、私の考えは『YES』です。

私は母親に産後2週間手伝いに来てもらい、これが大正解だったと感じています。しかし実際には悩むポイントもたくさんありました。

海外出産で親に手伝いにきてもらうことへの問題点

親の海外に対する不安

私の母は海外慣れしていません。最後に海外旅行をしたのは10年前の韓国旅行、もちろん一人で海外へ行ったことはありません。タイの気候や食事にも不安があり、もともと手伝いに来る気はありませんでした。

私としては手伝いにきてほしい気持ちがある一方で、タイに来て体調を崩したり空港でトラブルにあったりしないか等、不安もありました。

アパートの問題

私たちが住んでいるのは2ベッドルーム。母に泊まってもらえる部屋はありますが、夫にも気をつかわせるのではという懸念がありました。

母も慣れない海外で娘夫婦のアパートにしばらく滞在するのは疲れるのではないかと心配でした。

英語力の問題

母は全く英語が話せません。海外に慣れていないうえに英語も話せないので、一人で買い物へ行ったりするのは難しいと思っていました。

タイはデリバリー文化なのでさほど外出しなくても生活に大きな支障はありませんが、言葉が通じず自由に行動できないことは母にストレスになるのではと心配でした。

それでも手伝いにきてもらうことになった理由

これらの問題があったにも関わらず、最終的にはタイに2週間滞在してもらいました。

これには、『母自身のやる気』が大きく関係しています。

もともとタイに来る気は無かった母ですが、出産が近づくにつれて考えが変わっていきます。タイを訪れたことのある友人や義理のお母さんに後押しされ、行ってみようかなと自分から言うようになりました。

私としては、いろいろと懸念はありつつもやっぱり母が手伝いに来てくれたら心強い。夫も私たちの意思を尊重してくれたので、その方向で話が進んでいきました。

出産後の状況

親に手伝いにきてもらうかどうか、産前にいろいろなことを想定して検討していましたが、実際には出産してみなければ何も分かりません。

初めての出産を経験し、産後3週間はゆっくり身体を休めるように言われている意味が分かりました。

頑張れば動けないことは無いのですが、とにかく身体が重くて四六時中眠い。慣れない授乳で乳首が痛くて辛い。会陰の傷もまだうずく。そんな状態です。

少なくとも産後3週間は家事など無理をせず、赤ちゃんのお世話と自分の身体の回復に専念する。それが後に家族のためにもなります

特に大切なのは食事と睡眠です。栄養のある食事と睡眠(少なくとも横になっていること)で心も身体も元気なることを身を持って実感しました。

産後に親の助けなしで乗り切ることができるかと聞かれれば、なんとかなると思います。しかし、親の助けがあれば精神的にも体力的にもかなり楽になるのは事実です。

親に手伝いにきてもらったメリット

実際に産後のサポートで母にタイへきてもらい、メリットがたくさんありました。

母の手作り料理が食べられる

なによりもありがたかったのは食事です。

産後は思っていた以上に身体が重く、2〜3時間おきの授乳で寝不足が続き常に眠い。自分の睡眠と赤ちゃんのお世話でいっぱいいっぱいです。

このような状況で栄養バランスのとれた食事を自分で準備するのは不可能だっただろうと思います。

母が来てくれたおかげで、美味しい手作り料理が毎日食べられるのは何よりも幸せでした。

久々に親子でいろんな話ができる

大学進学を機に実家を出てから、2週間も母と一緒に過ごすのは初めてです。

もしかしたらお互いにとってストレスになるのではと心配しましたが、実際には久しぶりにいろんな話ができてとても楽しい時間でした。

母も私もイラっとする瞬間が無かったわけではありませんが、お互いを尊重し言いたいことをきちんと伝えれば気持ちよく過ごせると学びました。

産後慣れない赤ちゃんとの生活の中で、母という話し相手がいてくれたことは本当にありがたかったです。

子育ての相談ができる

親は子育ての大先輩です。

実際には母はいろいろ忘れていましたが、どうしたらしっかりゲップを出させることができるかなど一緒に考えることができました。

些細なことでも、すぐ近くに相談できる人がいるのはとても大きいと思います。

赤ちゃんのお世話を手伝ってもらえる

当たり前のことですが、私の食事や身の回りのサポートだけではなく赤ちゃんのお世話も手伝ってもらえます。

昼夜関係なく泣く赤ちゃんを抱っこしてくれる人がいるのはとても大きいです。実際私では泣き止まないのに母が抱っこすると泣き止むことが何度もありました。

母にとって海外生活は良い刺激となった

心配していたタイへの渡航や海外生活。母には逆に良い刺激となったようで、毎日とても楽しそうに過ごしてくれました。

渡航については、飛行機の乗り方や税関の通り方など事前にしっかり準備をしていたので大きな問題はありませんでした。

海外生活についても、一度夫とスーパーに買い物に行った後は母一人でも買い物ができるようになりました。

道ばたで見かける屋台や金ぴかの仏像、大都会バンコクの高層ビル群と夜景など、異国の文化を楽しんでくれていました。

自分たちの生活を知ってもらえる

私たちがタイでどんな生活を送っているか。話は聞いていても、実際のことは見てみなければわかりません。

タイが予想以上に発展していること、スーパーは24時間営業で便利なこと、タイ人は穏やかで優しいこと。

異国でも私たちが楽しく快適に生活している様子を知り、安心してもらえたのではないかと思います。

一度母が体調を崩して病院に行ったことがありました。土日でも診察してくれて待たされる時間が短い。日本語通訳もつき、丁寧に診察してくれるタイの病院に感銘を受けたようで、良い意味でカルチャーショックになったようです。

自分の時間が作れる

産後1ヶ月は自分の時間が無いことが普通かもしれませんが、親がいれば少しのリフレッシュも可能です。

私の場合、産前に行くことができなかった美容室へ行くことができました。2時間ほど親に赤ちゃんを見てもらい、その間にヘアカットできたことはとても良いリフレッシュになりました。

親に手伝いにきてもらうデメリット

デメリットは少ないように思いますが、いくつか思いつくものをあげてみます。

お金がかかる

往復の航空券代、別途ホテルを用意するのであれば宿泊費、タイでの生活費。これらは手伝いにきてもらうのであれば発生する費用です。

手伝いにきてもらうことはお金以上の価値があると思いましたが、コストがかかることはデメリットとも考えられます。

親とケンカするかもしれない

これは親子関係にもよりますが、一定期間ずっと一緒にいるのでお互いにストレスがたまるかもしれません。

キッチンの使い方や洗濯の仕方が気に入らない、子育ての考え方に相違があるなど、些細なことで言い争いになる可能性もあります。

『親しき仲にも礼儀あり』という言葉通り、親子だからこそお互いを尊重する気持ちがより大切になってくると思います。

トラブルにあうかもしれない

スリに合う、空港で迷子になる、車にひかれる、体調を崩す、お腹を壊す、etc

慣れない異国の環境で何らかのトラブルにあうことは容易に想定できます。母も一度体調を崩してしまいましたが、何かトラブルが起きても対処する心構えが必要だと思います。

手伝いに来てもらう期間

これらのメリット・デメリットを踏まえた上で、『いつから、どのくらいの期間』手伝いにきてもらうのが良いのでしょうか。

いつ来てもらう?

私の場合、出産してから10日後、退院5日後に母に来てもらいました。

退院してから5日間の間は夫の海外出張があったので、週2回来てくれるアヤさん(お手伝いさん)の回数を少し増やして乗り切りました。

出産が予定日より大幅に早まったので渡航日程は生まれてから決めましたが、産後サポートをお願いしたいのであれば産後にスケジュールを組んでも良いと思います。

どのくらいの期間?

母の滞在は2週間でした。仕事を休める期間ギリギリが2週間だったようです。

実際2週間いてくれて本当に助かりました。海外生活に慣れる時間も含め、手伝いにきてもらうのであれば最低2週間は必要だと思います。

母が帰る頃にはあと1ヶ月いてほしい!と本当に思いました。最低でも2週間、時間が許すのであれば1、2ヶ月が妥当ではないでしょうか。

まとめ

海外出産で親に手伝いにきてもらうべきか。もし悩んでいる方がいれば参考にしてもらえると嬉しいです。

いろいろと書きましたが、ふにゃふにゃの新生児を見てもらえるのは本当に限られた時間。親御さんも産まれたての孫と過ごせるのはきっと嬉しいはずです。

お互いにその気があれば、海外出産でも手伝いにきてもらうことをおすすめします!