駐在妻として過ごした3ヶ月で学んだこと

こんにちは。ナツコです。

ハノイに来て3ヶ月が経過しました。あっという間だったような、長かったような、いろいろなことを考えた時間でした。

駐在妻という特殊な立場になるまで、そしてなってからの心境を振り返ってみたので記録します。

これから同じ道を選ぶかもしれない誰かのお役に立てれば幸いです。

夫の海外赴任に帯同するという選択

大学を卒業して社会人になり、自分で稼いで生きていけるようになりました。

5年間の会社員生活は、苦しいことや悔しいこともありましたが、何かをやり遂げた時の達成感、周りの人やお客さんの役に立てた時の嬉しさを感じることもたくさんありました。

5年間働いてまだまだやりたいこともありましたが、だいすきな人と結婚して自分よりも大切なものができ、考え方も変わっていった。

お互い単身で仕事を続けるという選択肢もありましが、家族は一緒にいるからこそ家族になれる、私はそう思い旦那さんのベトナム赴任へ一緒に行こうと決めました。

幸いにも私の働いている会社には「配偶者の海外赴任帯同休職制度」があります。会社の制度に感謝しつつ、休職する道を選びました。

海外に暮らす時間もきっと今後の自分の人生にプラスになるはず。一緒にいることで、きっと夫の力にもなれるはず。そう思い、夫とほぼ同じタイミングでベトナムへ来ました。

 

慣れない主婦として過ごす日々の葛藤

この3ヶ月は、慣れない生活に苦しむこともありました。

羨望

20代で駐在妻というと、少数派ではないかと思います。同世代の女性は、むしろ働いている人が多い。

駐在員として選ばれて来ている人、ベトナムで現地採用で働いている人、さまざまですが、同世代でも海外でがんばって働く女の子に会うと、何もしていない自分の姿に後ろめたさを感じ、やっぱり心のどこかで自分も働きたかったんだと気づきました。

もともと海外志向が強かった。自分だって海外で働けたかもしれない、そんな思いがずっとあったように思います。

 

自己存在価値を見失う

たいした成果は出していないにしても、会社員として働いていた頃は社会の役に立っていると思っていました。

自分でお金を稼ぎ、経済的にも自立して生活を送ってきました

ハノイで初めて専業主婦となり、日々なにも生み出していない自分に、わたしの存在価値って・・と考えてしまうことがありました。

夫の給料に頼らなければいけないことに後ろめたさも。

誰かに必要とされている、社会の役に立っている、そんな自分の存在意義を所属する組織に依存していたんだと思います。

 

何かしなければという焦り

ハノイに来た最初の頃は、日々ご飯をつくるための食材の調達に必至でした。

今日は○○のお店まで行って野菜を買えた!それだけでよくやった私、と思っていました。

家の周りや市内の中心部など、一通り街歩きもしたころ、何も予定のない日ができてしまいました。

どうしよう、何かしなきゃ。夫は1日がんばって働いているのに、私は何もしていないなんて言えない。何かしなければ、でも何をしたいんだろう

そんな風に焦ることは、わたしにとってストレスでした。

 

無理しなくて良いと気づいた

でもある日、そんな私の様子に気づいた旦那さんが言ってくれました。

働きたいと思っちゃいけないなんて思う必要ないよと。いろんな選択肢があって良い。その上で、考えれば良いと。

自分で休職を決めてベトナムへ来た以上、働きたいと思うのがいけないことだと言い聞かせて自分を苦しめていたのかもしれないと思いました。

私はたのしく日々を送っているから心配ないよと旦那さんに安心してもらうために、逆に自分を追いこんでいたのかもしれません。

そんな自分の心境に気づき、悩むことが悪いことじゃないと言ってもらえたことで、不思議と心が軽くなったように思います。

無理しなくて良い、それだけでまわりがもっと見えるようになりました。

 

駐在妻グローバルネットワークでの出逢い

駐在妻として、主婦として、ハノイでの日々を楽しんでいる人々にたくさん出会えたことも幸運でした。

日本人に限らずいろいろな国籍の女性が集うイベントに積極的に参加し、様々な人と話をする中で私の考えも変わっていきました

自分のように考えているのは決して自分だけではなかったと知れたこと、いろいろな人生経験を積んできた人の話を聞くことで、道は一つではないと気づきました。

視野が広がり、友達ができて日々の生活も楽しくなってきました。

ハノイにいる間に英語を上達させよう、ベトナム語を学ぼう、ヨガを極めよう、新しいスポーツにチャレンジしよう、料理を覚えよう、お寺を巡ろう、資格をとろう、、

やりたいことがどんどん増えていきました。

ブログを書くことも楽しみの一つ。自分は文章を書くことが好きなんだと改めて気づきました。

 

今の想い

初めは慣れない生活に戸惑うことは誰でもあると思います。主婦願望が全くなかった私にとって、海外生活よりも主婦になることが不安でした。

日本にいる友人にも、ナツコはどこでも楽しく生きていけそう!そんな風に言われていたからこそ、当初のもやもやはずっと心にとどめていました。

でも今は、不思議なくらいハノイ生活を楽しめています。それも全て、理解してくれる旦那さんや素敵なコミュニティや出逢いに恵まれたおかげです。

そして、わたしはわたしらしく無理せずやっていこう!せっかくの海外生活、外に出ていろんな人に会おう!そんなふうに前向きに考えられるようになれたおかげです。

これから駐在妻になる方も、今どこかで悩んでいる方も、自分らしく、無理せず、駐在妻生活を送ってください。かけがえのない時間、楽しんだもん勝ちです!

私もこれから先どうなるか分かりませんが、新婚生活をベトナムで送ることになった縁、かけがえのない時間を大切に日々を送りたいと思います

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。