こんにちは。ナツコです。
タイ・バンコクで出産したい。これは私が赤ちゃんを授かったと分かったときから考えていたことです。
母や姉には里帰り出産を勧められましたが、バンコクで出産して大丈夫と自信を持って言える方法を模索してきました。
海外出産にも里帰り出産にもメリット/デメリットがあると思いますが、今回は「出産費用」という面から比較してみることにします。
※妊婦検診費用は含みません。あくまで出産にかかる費用のみ比較です。
現在妊婦検診に通っている『スクンビット病院の出産パッケージ』、およびもう一つ候補に考えている『サミティベート病院の出産パッケージ』を例に比較します。
費用は2019年版になります。タイで出産か日本で出産か。決めかねている方の参考になれば幸いです。
日本で出産する場合
日本で出産する場合です。
日本での出産費用
出産する地域や病院にもよりますが、国民健康保険中央会のHPに掲載されている調査結果は以下のようです。
平成28年度 出産費用(正常分娩の場合)平均額:505,759円
出展:国民健康保険中央会HP
この金額は分娩費用や入院費用はもちろん、「新生児管理保育料」や「検査・薬剤料」、「処置・手当料」といった項目すべてを足したトータルの出産費用です。
また、平均入院日数は6日となっています。
出産育児一時金
日本では、国から「出産育児一時金(*)」として42万円(産科医療補償制度に加入していない医療機関などで出産した場合は40.4万円)が支給される制度があります。
つまり実際に自己負担する金額は、仮に出産費用が505,759円だとすると、85,759円(=505,759-420,000)という想定になります。
(*)「出産育児一時金」は国民健康保険・健康保険の被保険者やその被扶養者が出産した場合に支給されます。
私が里帰り出産する可能性がある病院も、出産費用はまさに平均額くらいのようなので自己負担額は10万円弱となりそうです。
タイ・バンコクで出産する場合
続いてタイで出産する場合です。

スクンビット病院の例
スクンビット病院の出産パッケージプランは以下の通りです。
- 自然分娩48時間(2泊3日)59,000THB
- 帝王切開72時間(3泊4日)79,000THB
自然分娩の場合。
【自然分娩】
日数:48時間(2泊3日)入院・デラックスルーム
費用:59,000THB(=約206,500円)
内容:以下を含みます。
- 産婦人科医師料(Dr.フィー)
- 分娩料
- 入院料
- 新生児管理保育料
- 検査・薬剤料
- 処理・手当料
- 新生児 BCG、B型肝炎予防接種・聴覚検査料
- 出生証明書サービス
- 幼児のスクンビット病院VIPメンバーカード(医療費10%OFF)
- ベビーギフトセット
- 写真&CD
※入院後(分娩室へ入室後)12時間以内に出産できなかった場合、自動的に1日延泊が適応されます。延泊料金は5,000THB/日(=約17,500円/日)です。
基本パッケージが2泊3日なので、日本の平均(5泊6日)に比べるとかなり短いですね。入院後12時間以内に出産できたとしても、延泊した方が良い気がします。
その他、無痛分娩の選択や特別な処置が必要になった場合は追加料金が発生します。なんだかんだパッケージ内では収まらなそうです。
パッケージ通りの場合『59,000THB(=206,000円)』
仮に2泊延泊して4泊5日にした場合『69,000THB(=241,500円)』
仮に追加で20,000THB発生した場合『89,000THB(=311,500円)』
自然分娩の場合、追加料金なども多めに見積もって10万THB(=約35万円)程度というところでしょうか。
続いて帝王切開の場合。
【帝王切開】
日数:72時間(3泊4日)入院・デラックスルーム
費用:79,000THB(=約276,500円)
内容:以下を含みます。
- 産婦人科医師・麻酔科医師料(Dr.フィー)
- 帝王切開手術料
- 入院料
- 新生児管理保育料
- 検査・薬剤料
- 処理・手当料
- 新生児 BCG、B型肝炎予防接種・聴覚検査料
- 出生証明書サービス
- 幼児のスクンビット病院VIPメンバーカード(医療費10%OFF)
- ベビーギフトセット
- 写真&CD
※帝王切開手術の時間は6:00〜22:00の間で設定。時間外の場合、追加で19,000THB(=約66,500円)かかります。
タイでは帝王切開でも3泊4日で退院するのが通常のようです。こちらも同じく延泊する場合追加費用が発生します。
なお自然分娩パッケージを選択していて急遽帝王切開になる場合でも、こちらの帝王切開パッケージを選択できます。
タイ人は縁起の良い日に出産したい等の理由から帝王切開を選ぶ人が多いようです。私は自然分娩希望なので帝王切開の費用は参考までに。
*パッケージ料金は2019年12月31日まで適用。
サミティベート病院の例
つづいてサミティベート病院の例です。

サミティベート病院の出産パッケージプランは、病院でもらったチラシとHPに掲載されている情報から引用させていただきます。
- 自然分娩3泊4日(72時間)89,900B
- 自然分娩4泊5日(96時間)148,000B←NEW
- 帝王切開4泊5日(96時間)119,000B
- 帝王切開6泊7日(144時間)198,000B←NEW
それぞれのパッケージ内容詳細。

出典:日本人向け出産パッケージ(サミティベートスクンビット病院)
サミティベート病院も、無痛分娩や特別な処置をした場合はパッケージに追加で料金が発生するようです。
また、赤ちゃんに関する医療設備の費用は別途請求されるそう。
サミティベート病院での出産費用をまとめた記事を書いてくださっているまめこさんのブログがとても分かりやすいので参考にリンクを貼らせてもらいます。
まめこさんのブログ記事→タイ・バンコクで妊娠&出産【費用まとめ】
スクンビット病院と同じくざっと見積もってみるとこんな感じ。
3泊4日パッケージの場合『89,900THB(=約31.5万円)』
仮に追加費用が3万THB発生した場合『119,900THB(=約42.0万円)』
4泊5日パッケージの場合『148,000THB(=約51.8万円)』
仮に追加費用が2万THB発生した場合『168,000THB(=約58.8万円)』
3泊5日パッケージに追加料金を見積もって、12〜13万THB(=約42〜46万円)というところでしょうか。
4泊5日パッケージの場合、自然分娩でも17万THB(=約59万円)程度なので日本の平均を少し上回りそうです。
*パッケージ詳細メモ*
1. 新生児マススクリーニング(日本式)検査
日本では公費で受けることができる検査ですが、タイで出生した場合費用は自己負担となります。
サミティベート病院では、希望すれば28疾患のスクリーニング検査をしている日本の医療機関への検体の郵送・支払い代行してくれるようです。
現在タイで受けられるのは、アミノ酸代謝異常1疾患、内分泌疾患1疾患の2疾患の検査のみ。
スクンビット病院には無いサービスかもしれません。要確認。
2. お産セット
産褥用ショーツ、授乳用ブラジャー、骨盤ベルト、お産パッド、母乳パッドのセットが準備されています。
お産後、入院病棟にて受け取ることができるようです。
こちらも入院時必要なものと合わせてスクンビット病院に要確認。
パッケージ詳細はサミティベート病院HPから確認できます→日本人向け出産パッケージ
出産育児一時金(海外出産の場合)
国から支給される「出産育児一時金」は海外に駐在していても保険に入っていれば適用されるので、補助の条件は日本と大差ありません。
海外の病院の場合、「産科医療補償制度に加入していない医療機関」となるので支給される金額は「40.4万円」となります。
日本では医療機関に直接一時金が支払われる「直接支払制度」を利用できることが多いため、実際には自己負担金額のみ支払うケースが一般的です。
海外で出産する場合、一旦全額自分で支払ってから後日請求する形になるのでまとまったお金が必要になります。
毎回の妊婦検診費用も全額自己負担であることを考えると、海外出産にはやはりお金がかかりますね。
まとめ
日本での出産、タイでの出産、それぞれにかかる費用を比較してみました。
出産する病院、帝王切開の有無、特別な処置の有無等状況によって変わりますが、結論日本でもタイでも金額的には『大差無い』と言えそうです。
タイの場合は出産する病院やパッケージによって料金が大きく変わるので、それぞれの病院の特徴や自分が求めるもの等を踏まえて考える必要がありそうです。
日本人慣れしているサミティベート病院か、家から近く便利なスクンビット病院か、私はもう少し両者比較して検討したいと思います。
同じくこれから出産を控えている方の参考になれば幸いです。
※1バーツ(THB)3.5円で計算