バンコク妊娠・出産

バンコクで出産・産前〜産後に必要な手続きまとめ

こんにちは。ナツコです。

2020年1月にタイ・バンコクで出産しました。

出産にともない様々な手続きが必要になるので、今回は産前〜産後に行った手続きをまとめてご紹介します。

海外出産は日本で出産した場合と異なる点も多いので、これからタイで出産予定の方の参考になれば幸いです。

バンコクでの出産に伴う手続きリスト

実際に出産前・入院中・出産後行った手続きをリストにまとめました。

出産前 出生届の入手
パスポート申請用紙の入手
両親のパスポート顔写真ページ印刷
出生登録証の和訳フォーマーット印刷
産前産後休暇申請届け提出
出産手当金申請用紙の入手
出産育児一時金申請用紙の入手
入院中 出生登録証の申請用紙を記入・提出
出産手当金申請書へ医療機関のサインをもらう
出産育児一時金申請書へ医療機関のサインをもらう
産後

(日本国籍取得)

出生登録証を病院へ受取りに行く
出生登録証の和訳を作成する
日本大使館へ出生届を提出する
産後

(旅券取得)

出生届提出1ヶ月後、赤ちゃんが戸籍に入ったか確認
赤ちゃんの入った戸籍謄本を入手
赤ちゃんのパスポート用写真撮影
パスポート申請書を日本大使館へ提出
大使館へパスポートを受取りに行く
産後(その他) 出産手当金・出産育児一時金請求書の提出
海外保険加入・所得税/健康保険扶養に関する届出など
育児休業申請書の提出

それぞれの詳細と手続きについて順番に紹介していきます。

出産前に準備すること

まず出産前に準備することです。

①出生届の入手(日本大使館へ行くor大使館HPからダウンロード)

大使館へ2通提出するので、間違えた場合も想定し2枚以上用意しておきます。

②一般旅券発給申請書5年用の入手(日本大使館へ行く)

赤ちゃんのパスポートを作る際に必要になります。日本大使館で入手可、コピーは不可です。出生届を提出する際にもらうこともできます。

③両親のパスポート顔写真ページ印刷

病院で出生登録証明書を申請する際に要提出。各2枚以上あると安心です。

④出生登録証の和訳フォーマット入手(大使館HPからダウンロード)

出生届を提出する際に、出生登録証(タイ語)とその和訳を提出する必要があります。和訳フォーマットは大使館HPからダウンロードできます。2枚以上あると安心。

各種書類のダウンロードや詳しい情報は、在タイ日本国大使館のHPをご確認ください。

 

以下は対象の場合です。

⑤産前産後休暇申請届け提出

私の場合日本の会社に籍を残しているので、『産前産後休暇』の申請届けを提出する必要がありました。(産前休暇:出産予定日含む42日間、産後休暇:出産翌日から56日間)

⑥出産手当金申請用紙の入手

産前産後休暇を取得した場合、仕事を休んだ期間の出産手当金を申請することができます。提出するのは産後ですが、会社に確認して事前に申請用紙を入手しておきました。

⑦出産育児一時金申請用紙の入手

国民健康保険・健康保険の被保険者やその被扶養者が出産した場合に請求できます。提出するのは産後ですが、会社の健康保険組合に確認して事前に申請用紙を準備しました。もしくは旦那さんの会社に事前に確認しておきましょう。

 

入院中にすること

出産後、入院中にすることは以下の通りです。

①出生登録証(スティバット)の申請用紙を記入・提出

入院中に出生登録証の申請用紙をもらうので、必要事項を記入&提出します。合わせて両親のパスポートコピーとワークパーミットコピーを提出します。※ワークパーミットは携帯画面の提示でOKでした。

出生登録証に記載される母親の名字は『旧姓』が使われます。申請書記入の際、間違えないようにしましょう。

 

以下は対象の場合です。

②出産手当金申請書へ医療機関のサインをもらう

出産手当金の申請書には医療機関の証明欄があります。記入方法は加入する健康保険組合に事前に確認しましょう。

私の場合、申請書に英語で記入してもらい余白に和訳を書きました。

③出産育児一時金申請書へ医療機関のサインをもらう

出産手当金と同じく医療機関の証明欄があります。こちらも英語で記入してもらい余白に和訳を書きました。

 

出産後にすること

出産後(退院後)に行うことは以下の通りです。

日本国籍取得に必要な手続き

日本国籍の取得には以下の手続きが必要になります。

①出生登録証を病院へ受取りに行く

退院して1週間後くらいに病院から電話があるので、病院まで受取りにいきます。大使館へはコピーを提出するので、複数枚印刷しておきます。

出生登録証はタイ語です。受取りの際、名前や誕生日など記載内容に間違いがないかしっかり確認しましょう。

②出生登録証の和訳を作成する

出生登録証の和訳を作成します。大使館HPに記入例があるので参考にしました。タイ語で分からない部分は、夫の会社のタイ人通訳の方に確認してもらいました。

③日本大使館へ出生届を提出する

海外で生まれた子は、生まれた日を含めて3ヶ月以内に出生届を提出しなければ日本国籍を取得できません。必ず3ヶ月以内に提出しましょう。

提出に必要な書類は以下です。

  • 出生届2通(署名・押印が必要)
  • 出生登録証もしくは出生証明書の原本&コピー1通(※原本は返却してくれます)
  • 出生登録証もしくは出生証明書の和訳文1通
  • 戸籍謄本または抄本の提示(無くてもOK)

大使館に出生届を提出してから日本国籍を取得するまで(戸籍謄本に名前が載る)に1ヶ月ほどかかります。

取得を急ぐ場合は本籍のある市区町村に直接郵送する方法もあるので、確認してみてください。本籍地へ直接郵送で提出する場合、提出から1週間程度で戸籍に入ります。

詳しくは、在タイ日本国大使館のHPをご確認ください。

 

パスポートの取得に必要な手続き

パスポートの取得には以下の手続きが必要になります。

④赤ちゃんが戸籍に入ったか確認

出生届を提出してから約1ヶ月後、日本にいる親に本籍のある区役所へ電話で確認してもらいました。

⑤赤ちゃんの入った戸籍謄本を入手

日本にいる親に、本籍のある区役所へ戸籍謄本の郵送請求をしてもらい、タイへ送ってもらいました。

郵送請求に必要な書類は事前に市区町村に確認してください。私が必要だった書類は以下です。

  • 戸籍関係証明書の請求書(市役所HPからダウンロード)
  • 返信用封筒
  • 返信用切手
  • 手数料(郵便局で取り扱っている定額小為替)
  • 本人確認書類の写し(請求する人の運転免許証コピーなど、現住所が記載されたものが条件)

⑥赤ちゃんのパスポート用写真撮影

パスポートの申請に証明写真2枚が必要になります。縦4.5cm x 横3.5cm、申請前6ヶ月以内に撮影した、無帽、正面、無背景で肩から上が写っているものを準備しましょう。

バンコクで赤ちゃんのパスポート用写真を撮ったときの記事はこちら!

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⑦一般旅券発給申請書を日本大使館へ提出

パスポート申請のために以下の書類を提出します。なお申請の際は親のみでOKですが、受取の際は赤ちゃん本人が一緒に行く必要があります。

  • 一般旅券発給申請書(5年用)
  • 戸籍謄本1通(申請日前6ヶ月以内に発行されたもの)
  • 証明写真2枚

⑧パスポートを大使館へ受取りに行く

申請から土日祝日を除く3日後に交付されます。受取りの際は赤ちゃん本人と一緒に行く必要があります。

手数料は現金(タイバーツ)で受取りの際に支払うので準備しておきましょう。

詳しくは、在タイ日本国大使館のHPをご確認ください。

 

その他手続き

その他に行った手続きです。

⑨出産手当金・出産育児一時金請求書の提出

在籍する会社に出産手当金および出産育児一時金の請求書を提出しました。他必要書類として、出生登録証コピーとその和訳、出産費用の領収書も提出しています。

⑩海外保険加入・所得税/健康保険扶養に関する届出など

これらは夫の会社経由で申請しています。

⑪育児休業申請書の提出

休職から育休へ立場が変わるので、育児休業申請書を会社へ提出しています。

 

まとめ

こうしてみると出産に伴いたくさんの手続きがありますが、いつまでに何をやるのか明確にしておけば安心です。

会社や市区町村、大使館に確認するべきことも事前に明確にしておきましょう。

特に産後は赤ちゃんのお世話をしながらになるので大変ですが、書類関連は産前にできるだけ準備しておくと楽だと思います。

各家庭によって必要な手続きの内容も異なるとは思いますが、参考にしてもらえると幸いです。